瘢痕組織

 

この1週間、母校の衛生学園の米国スポーツ医学研修で日本から生徒さんが来ました。先日盛り上がったWBC日米決戦に使われたドジャースタジアム(写真1)や特別入場して試合前の練習から見学したNBAバスケットボールのステープルズ・センター(写真2)、全米でも有数のスポーツ施設を誇るUCLA(写真 3)や我がロングビーチ大学での教授による講義(写真4)の他にも色々興味深い講義がありましたが今回はscar tissue treatment (瘢痕組織治療)のスペシャリストの先生に手技療法(写真5)をご指導頂きました。

 

 

傷の治癒の課程で、授傷して数日後以降に肉芽組織が瘢痕組織に成る際に、アスリートのパフォーマンス向上を妨げる幾つかの要因が生まれる。その成熟期の主な組織学変化では創全体を閉鎖するための創収縮と前述のコラーゲンのリモデリングがあげられる。その中でも正常組織との大きな違いとして軟部組織の強度が下がり、筋の収縮性も落ち、癒着があったり、もちろん血流も悪くなることがよくある。最悪のパターンとしては筋力低下や痛み、神経の痺れ、関節可動域の制限もみられる。内臓系においては機能低下や浮腫などもみられ、疾患の症状軽減の妨げに繋がることもある。

 

 

要するに瘢痕組織形成はアスリートにとってスポーツ障害後に通らねばならない課程でもあるが出来るだけ避けたい事態でもあるわけだ。通常のマッサージでも効果はなくもないが深部に出来た瘢痕組織や関節周辺に形成されたものはなかなか容易には処置できない。その場合に効果を期待できる治療がこの瘢痕組織治療だ。自分も先生にモデルとして少し治療して頂き、その続きを生徒さんみんなで夜ホテルの部屋で続けてやってもらい、翌日はかなり痛みや筋の硬直も軽減された。特に制限されていた仙骨の伸展がかなり動くようになり、みんなで治療の効果を確認した次第である。

 

 

実際に先月フットボール選手が受傷後のハムストリングの瘢痕組織形成からの痛み、関節可動域制限、そして柔軟性低下で来院した。もちろん中野先生のAcu-Zone治療を施し、それに伴う運動療法を処方し、いい効果が認められた。今後も治療を続けるが来シーズン彼はまたチームに復帰して活躍することを期待している。 瘢痕組織の中には痛みを伴わないものもあり、アスリートも治療する側も見落としてしまうこともあるが源処治療を基本とするAcu-zone治療ではかなり重要な要素であり丁寧な触診(瘢痕組織に触れようとする深部までも含め)が求められる。いつも言っている通り正確な触診なしでは期待される効果は生まれない。その中で瘢痕組織にもより一層の注意を払い、触診し、印を付けて、治療をする事もアスリート治療には大事なことであることは言うまでもない。

 

 

瘢痕組織治療もAcu-Zone治療(写真6)も未だ多くの人は知らないかも知れない。ベスト治療であり、オンリーワン治療でもあると思う。

効果を知る以上これを自分なりにどのように使いこなすかが今後の課題になる。

これだっと思った自分を信じてその技を追求したい。匠の世界は深いでぇ〜。

 

 

2 件のコメント

  1. あつ
    今年もお疲れ様でした!!
    • 今年も楽しかったよ! また生徒さんにはセミナーでも会えるので楽しみです!

コメントお待ちしております!