上達の思考

 

留学を決めて渡米するまでの間、毎日英単語を1日10個覚えるというタスクをこなしていた頃のお話。

 

サボったり、体調悪かったり、遊びすぎてたりして覚えないと1日10個の単語は2日で20個、3日で30個とそのまま雪だるま式に増えていく。

でも途中で諦めたくないので泣きそうになりながら意地でも覚えていく。

子供の頃から口ばっかしで、決めたことを最後までやり終えることのなかった俺。

そんな俺だけど希望に燃えた未来(米国留学)に旅立つからにはなんとかしようと思い英単語を毎日地道に覚えていた。

 

 

 

 

結局留学してその3千ちょっとの単語は、、、実は日常生活にはあまり役に立たなかった。TOEFLでも覚えた単語はそんなに出題されなかった。

続けたあの毎日の労力はなんだったんだろうとちょっと後悔した。

留学して直ぐに大学附属の英語学校に入って勉強するけどまたまたついていけない。

英語学校は全て英語でもちろん日本語禁止で、そりゃ来たばっかで普通授業なんかついていけないでしょ。中学まではなんとか優秀だった(ようだけど?)、高校から遊びすぎてほとんど英語もやってなかったからかな、自業自得。

最初に行ったルイジアナ州立大学(LSU)のキャンパスの芝生で寝転びながらぼんやり雲を見ながらちょっと落ち込んでいた。

近くのベンチにはカップルが仲良く座って話してた。その女子大生が眩しかったのを覚えている。留学しても英語は話せないし、こっちは彼女もいないからかアメリカの女の子が特に可愛く見える。いいなぁ〜俺も可愛い彼女とキャンパスでイチャイチャしてーなーと漠然と思ってた。その時、恋愛の神様が空から降りてきたのか知らんけど、、、、頭の中に言葉が浮かんできた。

 

“アメリカ人の彼女欲しかったら英語喋れなあかんわなぁ”

 

正論です。

超単純でシンプルな俺はその日から彼女を作る為だけに英語を必死で勉強した。今までやっていたような英単語はやめていつも日常生活で使うであろうと思うセンテンスを50個完全丸覚えしてその中の動詞や名詞をその都度臨機応変に変えて会話に挑んだ。それこそ一日中英語した。役立つかどうかはわからないけど何かしないと落ち着かない留学状況だった。ただ日本で1年間英単語を毎日10個覚えられた経験だけは自信に繋がっていた。身体が異常なストレスと普段してない勉学に対して悲鳴をあげて具合が悪くなりトイレで戻したこともあった。それほど追い込んだ。日常生活で英語のみ、日記も英語のみ、週末アメリカ人の友達と飲みにいく時ももちろん英語のみ。お酒が入ると恥ずかしくもなく話せるのが不思議だった。

そして思い出しては寝るときに可愛い彼女とデートしながら英語で喋ってる俺をポジティブに想像しながら寝た。今思うと不思議だけどその当時こうやって頑張ってれば必ず彼女が出来ると自信もって信じていた。

 

 

 

そんなこんなで留学して1年足らずでなんとアメリカ人の彼女が出来た。

毎日辞書片手にデートした。毎日楽しかった。薔薇色とはこのことかと思った 笑。

アメリカの行事やイベント、パーティー、そしてアメリカ人の家族とのお付き合いなど日本にいては味わえない異国の文化も含めて彼女と一緒にいろんな新鮮な経験をした。

 

困難に打ち勝って得た恋人から得た一番は英語の発音だった。徹底的に直された。

だから俺の英語は単語力には乏しいけど発音はまぁいいらしい。

そしてそれからの俺の英語力は彼女のお陰で飛躍的に上がったことは言うまでもない。

ちなみに大学の友達が日本に行って日本人の彼女を作って日本語がめっちゃ上手くなったと言う話を聞いて電話したらそいつが留学したのは大阪でバリバリの関西弁だった。

 

 

 

俺たちに出来ないことはないと思う。

テーピングだって巻かなきゃ始まらないし、鍼灸師として患者さんに喜ばれる治療がしたいなら、技術を向上すればいいだけのこと。上手くなりたいなぁじゃなくて、上手くなる為にどういう思考をもってどう行動するか?

有名な先生に弟子入りするか?

セミナーで将来の自分に投資するか?

選択肢はいくつかあると思うけど、行動に移さなければその思考は全く意味をなさない。本当に危機感を持って、やり方を間違えずにポジティブに目標を追いかけて継続していけば、必ず叶うと思う。必死に勉強してバカになるやつも、練習して下手になるやつもいないのと同じようにどんな道でも本気で突っ込めば必ず得るものはある。

 

彼氏(彼女)欲しいって思ってダイエットしたりするのもいいことです。

過去と他人は変えられないけど、未来と自分は今からでも変えられるからね。

要は自分が想像しやすい到達点目標を設定して継続すること。

自分が決めたことを自信もって信じること。

失敗したっていいんです。

人は心さえ決めれば何度でもやり直せる。

あっ、そして一番大事なことは、

揺るがない真面目な下心

 

 

 

 

 

 

2 件のコメント

  1. 懐かしい話ですね
    タケと初めて会った時の事を思い出しますね、かれこれ40年近く前になりますね

コメントお待ちしております!