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真夏の夜の夢

 

Kern River(カーン・リバー)まで二人でキャンプに行った。

シエラネバダ山脈の端、セコイア国立公園にあり山脈の標高は高いところで4千メートル超えで260kmも続く。ここはもちろん全然もっと低いけど熊もいるし(今回は会ってないけど)、鹿(何回かご挨拶しました)など山にいる動物も普通に生息している。リスや小動物などはその辺にちょろちょろしているし、どっちかというと俺たち人間が大自然にお邪魔している感じ。川には鱒(マス)など魚がいっぱいだけど、暑い夏でも川で泳ぐには山からの雪解け水なのでかなり冷たい。いつもはフィッシングを主にキャンプのアクティビティとして過ごすが今回はラフティング(急流川下り)がしたいというリクエストに応じて昼までに着くよう朝に出発。

 

 

前夜にキャンプ用の荷物を既に車に積み込み、ロサンゼルスから約3時間半のドライブ。幾つも廻って時間かけて探したこのキャンプサイトには川辺のプライベートビーチ(小さいけどね)があり、目の前は川(写真上)、後は山(写真下)という絶好のサイト。木や岩も多いので周りとは隔たりがあり、川の音のせいかこちらの音も外にはもれない。テントを張った後、水着に着替えて、日焼け止めを塗りたくり、いざラフティングへ!

 

 

北カリフォルニアはこの冬に大雪だったせいか川の水量も多く、流れも早い。

“ボートが転覆したらどうするの?”って聞かれたから“大丈夫だよぉ、俺がいるから”とカッコイイこと言ったけどこの川では水泳選手でライフガードだった俺でも泳ぐのはちょっと怖い。ライフジャケット着用なので溺れることはないけど水が冷たいし、ラフティング用シューズも履いているので泳ぎにくい。でもそんな心配も始まった途端、水飛沫と共に吹き飛んでキャーキャー叫びながらかなり盛り上がった(写真下)。

 

 

夕方にはテントに戻り、ビール片手にBBQしていたら直ぐに夜。標高高くとも温度は高く(でも暑くなく蚊もいないので)夜でも上半身裸で気持ちいい。だんだん星も出始めてきた頃、雲も出始めた。えっ、まじっ?これでは楽しみにしていた星が見えない、、、。

 

写真撮ったり、キャンプファイヤーでマシュマロあぶったりして夜の12時頃迄なんとか頑張って起きていたけど、“熊が来たら怖いからそばにいてて”とテントの真横に椅子を置かれて、“星が見えたら絶対に私も起こして。必ずよ!”と言い残し、 疲れたのかテントに入って寝てしまった(写真下)。

 

 

1人残った俺は飲みかけのビールを持って真横の大岩に登り(岩は日中の熱がこもっていて心地よい暖かさ)、iphone からBluetoothでBOSE MiniⅡに飛ばして お気に入りの曲を聞きながらゆっくり雲が晴れるのを待つ。真夜中でも、音大きくかけても、大自然の中、川の流れもあってか誰にもご迷惑はかからない。

 

1時間ぐらい後にようやく雲が晴れ始め、気がつくと満天の光輝。

 

“星がいっぱい見えるよぉ! 天の川だよ!”

“. . . . . . . . . . . ”

 

起こしに行ってもいっこうに反応なし。

まぁ、昼間にあんだけはしゃいで4時間もラフティングしたから疲れたんだろう。

 

キャンプの本当の醍醐味は夜の星空で一杯。これに尽きる。深い話もいいが1人で瞑想するのもこれまた格別。星を見る際にはキャンプファイヤーもランタンも全部消して真っ暗にする。いわば明るさの中から見る星は都会のものだが、それが本当に光を放つのは完全の闇の中である。

 

毎日の喧騒と煩瑣の生活から普段では味わえない環境と雰囲気に、その逕庭に何か自分がすごく素直になっていくのを感じる。例え人生いろいろあっても大宇宙の中の俺ひとりの存在なんて塵のようなもんでそう思うだけで悩み事とかがだんだん小さくなっていく。今見ている星は何年前の光なのかなぁ、俺も未だ生まれてなかったのかなぁなどと思いながら、最後はいつも自然に感謝する。

 

毎日こんな気持でいられたらいいのに。

 

ふっと気が付いてスピーカーの音をも消した。

探す必要もないくらい普通に飛びかう流れ星、本当の異次元。

綺麗とかそんな陳腐な言葉が逆に似合わないくらい、神々しい星空。

涼風と川のせせらぎが醸し出す自然の音に包まれながら岩に仰臥し、空を見上げる。

 

世界はなんて素晴らしいんだろう。

荘厳という言葉はこの為にあるような気がする。

 

なんか寝るのがもったいない気がして、もう高校生になる娘をテントに残し、すぐ下の川辺に降り、夢でも決して拝めそうもないこの真夏の星空をつまみに、そして爽快な川のせせらぎをBGMに、また新しいビールをあけた。

 

「真夏の夜の夢」への6件のフィードバック

  1. Taku

    たまには自分へのご褒美ですね。
    いっぱいエネルギー充電してください。
    11月楽しみにしてます。
    Taku.

    1. まだまだまだまだエネルギー足りないのでもっともっともっともっと充電しようと思います。
      来週末はPalm Springにうちの野球チームで旅行です。
      しっかり遊んで、しっかり働こう!!
      11月、北海道で会いましょう。
      Takuも時差ボケに負けないよう頑張って〜

  2. SunnyHaruka

    ラフティング楽しそうですね。素敵なお時間をお過ごしください!

    1. ありがとう、Haruka!
      そろそろ大学ではフットボールシーズンが始まるかな?
      今年も元気な笑顔で頑張ってね!

  3. 北海道ケンサク

    タケ先生お久しぶりです!

    大自然でマイナスイオン浴びて羨ましいです!写真の撮るゾーンのチョイスがさすがです(^。^)

    11月に早くならないかと待ち遠しいです!もっと精度を上げていきます(^o^)/

    1. 久しぶり、ケンサク。
      頑張ってるようですね!
      11月また色々やるので楽しみにして下さい。
      今のうちいっぱい失敗して、いっぱい質問下さい!
      秋に会いましょう。

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