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国旗

日本高等学校野球連盟(日本高野連)の竹中雅彦事務局長は8月27日、日韓関係の悪化を受け、韓国で30日から始まったU18ワールドカップ(W杯)に臨む高校日本代表に日の丸のロゴなどが入ったポロシャツを着用させず、無地のものに変更して28日に現地入りさせる方針を明らかにした。竹中事務局長は、韓国の国民感情に配慮し「(日の丸のロゴなどで)刺激するのは得策ではない」と判断したという。

仕事上、スポーツの試合に帯同も含めて立ち会うことが多い。特にアスレティックトレーナーの仕事の際はアスリートと同じ列に並び、コートやベンチやダグアウトやピットなどで常にチームと一緒にいる。もちろん国を代表する時もあるし、大学を代表することもあるし、地元の球団などでは地域も代表する。代表としてもそうだが、米国では試合前の国旗掲揚では観客も必ず起立し、帽子を脱いで、旗に向かってリスペクトを捧げる。俺たち外国人もそうする。レストランに入っても帽子をかぶって食事しているアメリカ人もこの時ばかりは子供に帽子を脱いで立ちなさいと躾ける。俺自身もう30年以上もスポーツ界で経験しているとこれは当然のことのように思うし、ただ普通のことに思う。だから日本で卒業式などで教師が国歌斉唱で起立するとかしないとか言ってることにも少し違和感を感じる。先日観戦したドジャースの試合ではJapan Dayというのがあり、日本のミュージシャンが試合前に日本の国歌を奏でた。自国の試合で他国の国旗に対してスタジアム全ての選手と観客が起立して敬意を表した。高校だって大学だってオリンピックだってプロだって試合前やイベント、また式には起立して国歌を歌い(別に歌う歌わないは個人の自由だしそれを強制してはいけない)、国旗掲揚をする。正直アメリカ人は愛国心が強くてちょっとオーバーだがこれがグローバル・スタンダードだと思う。

上記の韓国での国を代表しての入国に際しての日の丸はずしは逆に韓国に対して失礼かとも思う。米国のトレーナーの友達も同意見だった。来年の東京オリンピックの際に国旗を隠したそんな選手団が来たら果たして日本人はどう思うかと言われた。外交というのは世界観を持ってやるべきで勝手な忖度など誰も期待していない。国際パラリンピック委員会(IPC)のアンドルー・パーソンズ会長は9月12日、東京パラリンピックのメダルデザインが旭日旗を連想させると韓国の大韓障害者体育会が指摘したことについて「全く問題ない。日本文化の要素を扇のイメージで反映したもの」と述べた。会場内での旭日旗の使用禁止も韓国側に求められたが「大会とは無関係」と要請に応じない考えを示した。世界はそんなことに時間を割かない。スポーツと政治はリンクしないからこそしがらみや問題や国を越えてそこでドラマや感動が生まれる。俺たちの次の世代を担う若い高校生たちが夏の甲子園が終わった直後の疲労と葛藤の中で、他国でそれこそ選手生命をもかけて投げる時、日本代表として行く彼らから日の丸をとって、何しに行くのか、なぜそういうことを上から強要するのか、世界は理解していない。

若い世代の人にはよく本を読んで欲しい。新聞やTV、マスコミは多少のフェイクニュースや情報(意識)操作が飛び交う。これも世界どこでも行われていることで我が国は相変わらず昔から情報戦に弱い。これからの時代は自分なりに歴史や政治や経済を理解した上で、また正しい情報を身に着けた上で色々判断しなければならない時勢になる。普通に生活していると気が付かないこともある。外から見るからこそおかしいところに気付くこともある。はっきり自国や自分を主張しないと世界に誤解されることも多い。言論の自由とか言っているのでなく外から見ていて気が付くところはこれからも俺なりに“たけ節”で発信していきたい。各国国益があるからみんな意見が違って当然だ。知りたい情報を得られて、言いたいことが言えるというのも素晴らしいことだと思う。今後の日本は政治と外交にかかっていると言っても過言ではない。しっかり学んで議論して、お互いをリスペクトしていくことがグローバルに活動していく今後に必要かとも思われる。   

みんなが外に出て行かなくても、これから外からそれこそいっぱい入って来る世の中になるんだから。

東京2020 パラリンピック メダル

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