先日、美味しいお肉を宮崎で頂きました。今まで神戸牛とか松阪牛とかが日本でも有名だったが今は5年に1度開催される和牛のオリンピックと称される全国和牛能力共進会において2007年から3連続で日本チャンピオンをとっている宮崎牛がダントツのようだ。ここは有名な小宮シェフがプロデュースしているレストランでタイガーウッズが宮崎でプレイして優勝した際も気に入って7日間毎日ここに通い詰めたらしい。イチロー選手もその店からアメリカまでわざわざ取り寄せていたらしく知る人ぞ知るお店なんだそうな。
予約時間通りにレストランへ行くと先ず最初にバトラーが挨拶に来て特製の野菜ジュースと生野菜で胃袋の準備体操を終えて、、、究極の肉旅の始まりです。
カウンターに移ると一品一品出される度に丁寧に説明される。ここでシェフが鉄板を挟んでゲストとコミュニケーションをとりながらもその説明がお肉を口に入れる前の期待感から入れた時の食感、ビジュアルから味蕾、匂い、雰囲気など全てを考えての演出に味が自然と倍増される。 幸せに食べながらも治療のことが頭に浮かんだ。
いつも患者に対していい説明をしようとここ十年ほどブログでも言い続けているがAcu-zone治療であれば触診する際に患者にそれをことわったり、説明するのと同じで質問されればここを緩ませるとここが良くなるというような説明をも含めて患者が頭で想像や理解をするのとしないのと、こっちが知っててやるのとそうでないのと治療効果も変わってくるということだ。これはトレーナーの仕事でも同じことが言えるようにこのテーピングでここの痛みを軽減したり、予防したり、また運動療法でこんな効果があると説明することによって選手のフィジカル的にもメンタル的にも効果が高まるのであればそれはそれでパフォーマンスにもうまく繋がると思う。鍼灸も東洋医学的な説明は素人にはわからないと決めつけてしない施術者もいるが俺が患者であれば聞きたいことも色々あると思う。ただ言ったはいいが言ったこと(説明)と治療やテーピング(効果)が伴わなければ言ってることと違うじゃないと逆にマイナス効果になることもあり得る。要はその紙一重を支えているのは、結局は技術なのかもしれないけどその歯車がうまく回った時にいい効果も生まれるし、またその成功体験も増えてそれが自信にも繋がる。
ワインも多少の説明を聞いてその価値を理解してグラスで飲むのと、説明無しで裸のボトルから注いでコップで飲むのとは味が違うように、治療にも説明や又それから患者に想像してもらってポジティブな氣を引き出すのもプロの仕事なのかもしれない。相手に納得してもらい、充実してもらい、またリピートしてもらうということで職種は違うけど何か共通するものを感じたレストランでのひとときだった。新しい患者やゲストが来ることは素晴らしいことであるが彼らがまた来たいと思うこと(=リピート)をしっかり毎回提供できるのが本物のプロの仕事なのかもしれないね。自分にしっかり言い聞かせて、みんなと今回シェアさせて頂きました。次回春のセミナー後にはまた宮崎に寄って是非リピートしたいです。