前篇からの続きです、、、
福岡空港でのPCR検査後にその待合スペースで検査結果を待つこと3時間。
きちんと到着便によって区分けされたシートにソーシャルディスタンスを取ってみんな静かに座っている。殆ど話し声もしない。外国ならその長椅子をぶんどって横になって寝ている人もいるだろうに日本人はなんと行儀の良いことか。こんな小さな常識もなぜか嬉しく感じる。さすが日本!
以前はもっと早く判明したそうだが何しろ乗客数がここんところ増えているから時間もかかる。ということで検査官が早くて1時間、遅くても3時間という予想も見事外れて3時間半が経った。検査場から俺が最初に出てきたもののその俺を飛ばして順番を呼ばれて退場していく人が、、、えっもしかして飛ばされて後回しにされた俺は陽性なのか、、、だんだん不安になりそうな頃、17番の方と呼ばれて奥のブースに行った。今までの検査室では全身完全防御服だった検査官がそこでは少し軽装になっていた。行くといきなり“はい、陰性です。毎日電話でご様態を確認させて頂きますのでよろしくお願いします”とその詳細が書かれた紙を渡された。俺の携帯のアプリのLINEは米国で登録しているので日本ではこの確認で使えないらしく電話が連絡方法となるらしい。LINEの方が電話に出たり話す必要もなく楽だけど海外在住の人は電話のみらしい。まぁ、陰性で直ぐに出られればなんでもいいかな。
福岡に着陸してから約5時間後にようやく荷物受け取り、税関を抜けて外に出られた(福岡空港PCR検査内は撮影禁止でした。これは出たとこ)
家に行く車の中から見た博多の街は夕方で人出も多く活気づいていたように映った。ロサンゼルスは車社会なので自転車やバイクは殆どなくてまた店やレストランは閉まっているので街の雰囲気がなんか違うように思えた。
日本に帰国してテレビを見てもなんか相変わらずなワイドショー的な番組が多く、戻ってきたなぁって感じ。いつもどおりの不倫、ドラッグ、コロナ関連が好きなテレビ番組。見たい人がいるから放送しているのだろうけど、そればっかの繰り返しを外から見るとやっぱ変。それらの話題もいいけど今後の日米関係や中国の動き、いつまでたっても解決しない朝鮮半島との諸問題、荒廃していく経済、着実に増え続けている自殺、なかなか進まないの少子化問題、スパイ防止法もない世界から見ると餌食みたいな日本とか数え上げたらきりがないほどの問題をそのまま次世代まで渡さないようにしたいよね。アメリカでは小学校の授業で大統領選の仕組みから流れ、各党の主張する意見に対する生徒の意見などクラス内で討論する。世界情勢を考えた上でこれから国はどの方向に向かって進むのが重要かをディスカッションする。小学校の頃から株や投資の授業もある。かつて日本の教育レベルは世界トップだった。なにもアメリカに学べとか真似しろとかは決して思わない。あの国もどうしようもないところがいっぱいある(ありすぎる)。でも少なくともみんなが自国を誇りに思って前に進もうとする気概や危機感は感じる。国の源である国歌斉唱の時に国旗を掲揚するとか起立するとかしないとか、そんなことから直していかなければならない国に俺たちは暮らしてる。
これからの世の中、無知は罪となるかもしれない。
この素晴らしい日本が10年後も20年後も変わりなく素晴らしい国であるかどうかは次世代への教育にかかっていると言っても過言ではない。
約1年ぶりに帰国した俺は日本の優しい思いやりに触れ、秋の景色に感動し、その味覚に感謝しながら思った。
またいつかこの国に住めたらいいな。
その時もこんな素敵な国だったらいいな。