コロナ禍での来日（前篇）

結局今年はコロナで始まりそれにずっと翻弄された一年だった。

特にLAは４月の緊急事態宣言から外出禁止令が出て、仕事場のビルも道路も閉鎖され、患者さんの足も自然と遠のき、未だに人に接したくないご高齢の患者さんからのハウスコール（往診）も多く、それでもこの夏からなんとかクリニックは正常に戻りつつある。研修、講演、大学院博士号教鞭、セミナーなどの再開はいつになることやら。

ロサンゼルスはコロナ、”Black Lives Matter”デモ隊、それに乗じての暴動、そして今は各地に飛び火する大規模山火事。ロングビーチから車で３０分くらいの数年前まで研修の解剖献体実習でよく訪れたアーバインなども数万人が避難退去中。この半年あまり一滴たりとも雨が降っておらず暑くて乾燥してるので直ぐに燃えだす。特に今年の夏は世界的にLAもかなり暑く（LAは湿度が低いためそんなに汗はかかないので日本ほどではないが）ここ数年で初めて家で冷房を使った。近頃のカリフォルニアの夕日は山火事のせいで一面真っ赤でなんか綺麗だけど実は煙くて場所や風向きによっては灰が舞っており、また街でもアウトサイドは別としてもレストランやジム、モール、ビーチ、美容やネイルサロン、学校なども春以来ずっと閉鎖され、スーパーマーケットなどの食料調達時も今だ列に並んで待たなければ入場できない。そう考えると事態は春から余り変化ないかな。

仕事以外で時間があれば７月から解禁となったゴルフ場へ。こっちはプレイフィーが安いので（だいたい３,４千円位で夕方からだともっともっと安い、日本が高すぎ）しょっちゅう友達とゴルフ（これだけはマスクをしていれば屋外でもあるので）をしてる。家の真ん前がゴルフ場だしそれしかすることがないのはみんな同じ。いままでやっていた毎週日曜日の野球も数々の集まりも付き合いも今年は全部中止。おかげでゴルフ歴は３０年以上だがこの３ヶ月で人生最高のスコア連発に繋がり、腕はかなり上がった。家では読書、Acu-zoneの臨床レポート作成や研修やセミナーの資料作りや掃除・片付けばっかしてる。今思うと家から一歩も出れずの春頃の数週間はまじ頭おかしくなりそうだった　笑。

実家には高齢の親がいる。高齢であるとコロナはただの風邪とは言えないハイリスクであることは周知のこと。先月に父と話した時には少し老けたようで心配でもあったので帰国を決めて、、、実は今台北で機内待機。もしLAから羽田や成田に着くとそこからレンタカーをしてどこかで２週間自主隔離をしなければならないので今回は台北経由福岡行きのEvaAirで帰国して迎えに来てもらい、九州で隔離２週間後に実家に戻り親と会う予定。初めての仕事抜きの来日。時差ボケ無しで毎晩しっかり寝れそう　笑。

今回はGo to トラベルもいろいろ予約して家族とゆっくりしようと思う。海外に住んでるとこんな機会はまずないからね。志決めて単身アメリカに行った親不幸な俺だけど毎回帰国すると家族連れての温泉などの旅行を楽しみにしてる。二回めのTOP DOCTOR 2020受賞のお祝いもしてくれるってことで親や親戚も会うのを楽しみにしてくれてるみたい。でも今回は友達ともなるべく会うのを控えてる。本当は仕事仲間（学校の先生方や臨床家の先生方）ともプライベートで飲みたかったけど春にとっときます。

世界一のコロナ王国から来た、それもそのど真ん中のロサンゼルスから来た（もちろんPCR検査陰性で二週間の自主隔離を経ても世間は）俺と多分ハグしたくないんだろうなぁ。まぁ、他人のコロナに対しての考え方いろいろだからね。

NBA（LAレーカーズ）＆MLB（LAドジャース）、そしてコロナ感染者数（約全米１千万人弱・カリフォルニア９０万人）と俺たちLA世界一　笑泣

さて今、福岡空港に到着。LAからの機内はなんと混んでた。ガラガラかと思ったけど、みんなGo to Japanなのね。順番に前から八人ずつ降りて俺は二番めの組。検査場前で口腔内に少しツバを溜めといて（みんな特設ブースで一笑懸命ぺっぺっツバ出してたけど俺は速攻。そこで１０人ほど一気に抜いて検査官と書類確認して今結果待ち。俺が一番早くても２時間〜３時間待ちらしい。

でも日本来る前に鬼滅全巻iPodにダウンロードしてきたから時間なんて超余裕。

ということで検査待ち既に３時間経過（コロナでなくとも疲労で具合悪くなりそう）。

あかん、iPhoneもiPodもMacbookも充電なくなってきた。

っていうよりお腹空いて（機内食は感染予防で食べなかった）、眠たいし（ちょうど前の列の席には可愛い赤ちゃんが夜泣きしてて寝れんかった）、待つの苦手やし（もう既に３時間）、頭痛くなってきた（水分不足もあると思う）。

身体の充電が切れそうなのでまた次回。