欲しているもの

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Yo San大学院博士号での今年の講義が今週で全て終了しました。

今回は大学側から多くの日数と時間を頂き、集中して色んな側面から教えることが出来たのでいい感じの充実感があります。10年ほど教えている母校のエンペラー大学院の博士号とはまた違い、ここの博士号らしい15人程の小人数の方がまとまっていて教えやすかったのもあります。

 

複数の博士号で教鞭を取っていると彼らが何を欲しているのか見えてきます。

もちろん彼らは東洋医学博士になるわけだから論文やプロジェクト、その他博士号らしいアサインメントもどんどんそつなくこなして提出していくのでそれに伴う知識はさすが博士号、しっかりしていると思います。漢方薬などもとてつもない数を記憶しているのでたまに俺が聞くこともあります。でもやはり実践でしか学ぶことの出来ない治療になってくると多くの生徒が教科書どおり又は読んだ文献からのみの知識というのが多いのが実態です。

 

諸先生方のやり方や治療法をご紹介しながらすすめる俺の講義ではそれを応用しながら、患者さんの反応を見ながら、考えていく事も多くなります。教科書通りに行かない時も多いし、体質や症状によって変化も生まれます。治療では考えていたとおりに上手く行かない時もあるし、その時にどうすれば患者さんのリクエストに最もお答えできるかも微妙に違ってきます。例えば今度のセミナーで当初ご紹介しようと思っていた脈診もそうです。人それぞれ微妙に脈が違い俺にはまだまだ実践での疑問点もあり、この完全に咀嚼してない状態で今回教えるのは皆さんに失礼なのでちょっと延期しようと思っています(ご期待していた方、すみませんです!)。要するに実際に患者さんを診る時に必要な治療の技術を彼ら生徒は一番欲しているのです。それも座学(教科書や文献)で教えられるものばかりでなく、臨床で経験していきながら伸ばすしかない一番大事な技の部分を学びたい。新しい治療法を会得したい。それをみんな垂涎のごとく欲しているわけです。よく言う特効穴や即効穴を知りたい。そのデモンストレーションをみたい。それを実際に練習して体感したいなどわかっていても誰も教えないらしい(他の教授陣の多くは座学での説明だけで講義は終わるらしいので)、そうでない俺の講義に興味を示してくれるのかな。”Gekiteki(劇的鼠径部)”の治療はみんなでやってかなり盛り上がりました(下の写真)。

 

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ここで前回のブログにも書いた“治療と失敗”に繋がるわけだけどいっぱい数こなして(成功例も失敗例も含めて治療して)、練習をも重ねて初めて使いこなせるようになるわけです。得てして博士号の生徒たちは耳年増というか見て聞いてもう出来たように思ってしまう人が多いわけだけど、これがきっかけ(スタート)でこれからもっと精度も上がるように頑張りましょうという話で今年最後の講義は終わりました。嬉しいことに本年度の一番良かった講義にまたしても選ばれて来年初めにはもう一度ということでまた呼んで頂けるようです。俺多分あんまり難しいこと言わないしやんないし(出来ないし)治療の本質をどうにか教えようとしてるんでそれに同調してくれる生徒が多いのかもね。俺が博士号の生徒の時やクラスメートもみんなそうだったし。相手の立場に立って欲しているものを教えるって簡単なようだけどみんなそれぞれ要望も違うんでなかなか難しい。11月の鍼灸セミナーではそこにも焦点を当てて、初心者からちょっと出来る人達も全部が喜ぶ内容にする為に来週から資料作成に入ります。何か聞きたいこと、教えてほしいことなどあれば個人的にメール頂いたら是非検討してみます。今回、欲しいものをしっかり与えられるという観点からもみんなのリクエストに応じてみようと思ってます。

 

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あと一ヶ月でセミナーだけど参加者の方々に一つアドバイスをするならば俺がよくセミナーで使うツボの位置をもう一度本と確認してみてはいかがですか?
取穴がさっと出来れば治療時間も短くなるし、やり直しもきくし(やり直す前との違いがわかるし)、そこでの質問も出来る。いつも取穴の確認で時間を取られるのでもう一段階上に行くつもりでしっかり予習してもらっていればより充実したセミナーになると思います。

来月皆さんにお会い出来ること楽しみにしていま〜す!

 

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2 件のコメント

  1. Mits
    セミナーも博士号の授業にも両方に参加させて頂いて思うのは、実際に体感することが一番身になるなということです。百聞は一見に如かずと言いますが、一度の体感は100回の見学にも勝ると実際に鍼を打ってもらって思います。Take先生のセミナーは座学より実技の時間が圧倒的に多いので一度のセミナーで得るものがとても多いです。最近はアシスタントとして講義に参加することが多く、セミナーを受ける立場とセミナーをする立場の両方の視点からTake先生と生徒さん達を見させて頂いてたのですが、先生の言う通り予習をやってこればもっと面白い話をTake先生から引き出せるのになーなんて思いながら見てます。 特に何度もセミナーへと足を運んでいる鍼灸師の方は、Take先生も即答できないような質問をしてアメリカの大学の講義みたいにお互いにああでもない、こうでもないと意見を出し合うような質疑応答が出来ればもっと面白くなるのになって思います。残念ながら僕は今回も参加出来ませんが、また次回会う時には鍼灸について色々と話が出来ればと思っています! セミナーには参加できませんが、セミナーに参加するとしたら同じような疾患に対して鍼を打つ順番や取穴の組み合わせについてTake先生がどうやって考えて鍼を打っているのか、ケーススタディーという形で説明をしながら実際に治療をするのを診察から取穴、刺鍼までの流れを見てみたいです。治療の際にどんなことを考えているのか、どこを見ているのか、何に集中しているのかなど、外から見ているだけではわからないことを先生の口から説明を聞きながら治療の流れを実際に見ることが出来たら特に初心者の方にはとても勉強になるかと思います!
    • そうだね。しっかり予習して(少なくとも取穴や選穴)受講した後にまた復習出来ればあとは実際に鍼をさして反応見ながら(数こなして)上手くなると思います。 何人かの受講生はそれがわかっているので上達も早いようです。セミナーで今までに何回か取穴を修正されたことのある人は今回は少し取穴の復習してから来るといいですよね。 Mitsはまたゆっくり一緒に学びましょう!

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