医院長紹介

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小松武史
日本人初の日米両国の鍼灸免許を持つスポーツ医学スペシャリスト
カリフォルニアスポーツ医学センター代表
鍼灸按摩マッサージ指圧師
カリフォルニア州公認鍼灸漢方医
NATA公認アスレチックトレーナー
エンペラー大学院東洋医学博士号取得(2006年)
 
1966年生まれ
神奈川県茅ヶ崎市出身
日本で鍼灸免許取得後、トレーナーの第一人者である岩崎由純氏に師事。
1988年ソウルオリンピックUSA陸上チームのトレーナー兼鍼灸師として世界にデビュー。1995年カリフォルニア州ロングビーチ校卒業と同時にアトランタオリンピックUSA水球チームでトレーナーとして活動する。ロングビーチスポーツ理学療法センターでスポーツリハビリテーション、鍼灸、そして漢方薬治療の傍ら数々の学校の講師を勤め独自のスポーツ鍼灸術でアメリカスポーツ界に於ける東洋医学の先駆的実践者となる。

小松武史 履歴書 クリックしてご閲覧ください

 





メディアでの紹介(写真をクリックすると拡大されます)

2016年8月18日 【鍼灸師学科】オリンピック金メダリストのトレーナー・小松武史先生 来日!※外部サイト

 

(LightHouse 2005年11月16号掲載記事より抜粋)

五輪チームから膨らんだアメリカ挑戦の夢

高校を卒業して鍼灸師の学校に入りました。手に職をつけ独立できる仕事に就きたかったからです。

鍼灸の技術を選手がけがをした時などに使い、スポーツの世界に取り入れたかったので、卒業後はNECのバレーボールチームのトレーナーをしていた岩崎由純さんのところに弟子入りしました。スポーツ界の仕組み、テーピングの仕方、スポーツによるけがの評価と治療を学びました。

1988年のソウル五輪では、岩崎さんの紹介で、日本に滞在中のアメリカ陸上チームのトレーナーを務めました。私は英語がろくにできませんし、鍼灸治療もなじみが薄いので、最初のうちは選手たちから敬遠されたのですが、痛みに苦しむ走り高跳びの選手をたまたま鍼治療すると、よく効くという評判がチーム内に広まり、選手が頻繁に私のところに来るようになりました。「アメリカに来ないか。まだアメリカでは誰もやっていないから成功するぞ」と何人かの選手に言われるうちに、その気になってしまいました。

それ以前にも、アメリカのスポーツ医学を見学するツアーに参加したことがあって、アメリカに行かないと本物のスポーツ医学は学べない、と思うようになっていました。特に、ボルティモアで開かれたスポーツ医学のコンベンションに行った時は、その規模に圧倒されましたね。

雑巾がけから始まったトレーナー修業

渡米したのは89年です。英語を学ぶには日本人の少ない場所がいいと考え、ルイジアナやアイオワで語学学校に通った後の91年、ス
ポーツ医学では全米でもトップクラスのカリフォルニア州立大学ロングビーチ校体育学部に入りました。専攻はアスレチックトレーニ
ングです。通常は3、4年生から大学のスポーツクラブに入ってトレーナーの実習をするのですが、私は早く現場でやってみたかった
ので、正式に入学する半年前から大学のトレーニングルームに出入りし始めました。

正規の学生でもないので最初は全然相手にされません。そこで思いついたのは、トレーニングルームに雑巾を持って立つことです。
アイシングの氷が溶けたりして床が濡れると、さっと行って拭きます。「こいつは役に立つ奴かも」と関心を引くようになり、フットボール選手のテーピングを任せてもらうことになりました。

チームは春のトレーニングの最中で、毎日選手100人分のテーピングをするため大忙し。人手が足りないので、私が「テーピングをさせてほしい」と頼みこむと「本当にできるのかな」と思いながらもやらせてくれました。今までの経験もあり、テーピングの技術は誰にも負けない自信がありました。これで認めてもらい、他のトレーナーの仕事もできるようになりました。

地区大会や全米選手権で優勝するチームのトレーナーを務められたのは幸運でしたね。自分が担当したチームが大会で勝つのを目の当たりにするのはトレーナー冥利に尽きます。選手たちをずっと支えてきたから、一緒になって感動を味わえる。「君のおかげでここまで来られた」なんて選手から感謝の言葉をもらうと、もう最高ですね。

トレーナーの地位は確立。豊富な資金に恵まれる

卒業後はアメリカに残りたかったので、労働ビザ、さらにはグリーンカードを取れる道を考えました。まず95年から96年にかけてアメリカのオリンピック水球チームのトレーナーを務めて実績を作った後、ロングビーチ・スポーツ医科学理学療法クリニックに就職しました。勤務先にスポンサーになってもらいビザを取るというわけです。クリニックのオーナーが大学のトレーニングルームのヘッドトレーナーというつながりで就職が決まりました。

このクリニックには今も勤めていますが、高校生からプロまでさまざまなスポーツ選手が治療にきます。私がアスレチックトレーナーの資格を持っているので、そうしたスポーツ選手のほとんどを担当します。鍼灸など東洋医学とアメリカのスポーツ医学をうまく組み合わせ、両方の良い面が出るように治療やリハビリのサポートをしています。

また、日本にアメリカのスポーツ医学を紹介する事業もしています。スポーツ医学に関する問い合わせが多いので、それならば組織化しようとカリフォルニア・スポーツ医学センター(www.sportsigaku.jp)という教育機関を設立し、日本から学生を受け入れたり、日本で講演活動などもしています。

アメリカではどのチームにもアスレチックトレーナーが置かれ、その地位が確立されています。施設や設備も整い、資金は豊富に使えます。また、選手の故障の予防や治療後のリハビリなどトータルなケアでも優れています。日本のスポーツ界も、まだこうした面ではアメリカに遅れをとっていますね。

アメリカで夢を実現したい人は、継続して努力できるように、初心を忘れず、長期と短期の2つの目標を持つことが大切だと思います。それと、日本人の良いところは忘れるべきではないですね。時間に正確なことや、細かい気配りをすることは、仕事をする上で必要なことです。多少言葉の面で支障があっても、そういった部分が評価されることは十分あり得ます。

Q:Japanese Healingとはどういうものですか?
A:Japanese Healing は東洋医学とスポーツ医科学を通じて肉体的、精神的な治療、そして癒すことを目的とした医療機関です。当クリニックでは患者さんの病気を治療するだけでなくストレスなどのメンタル面を癒す(自然治癒力を高める)ことにも重点をおいた総合治療を行っています。

Q:どのくらいの間治療活動に従事しているのですか?
A:治療活動をはじめて30年以上になります。その間オリンピック選手、各界のプロスポーツ選手をはじめ色々な患者さんを診てきました。

Q:どこで治療をしていますか?
ロサンゼルスとロングビーチにオフィスがあります。オレンジカウンティにも大勢クライアントがいて依頼があれば出張治療もしています。

Q:どのような治療をするのですか?
東洋医療専門家として鍼、灸、指圧、マッサージ、漢方薬を使って治療します。必要に応じて電気針や吸い玉、耳針なども行っています。当医院の特徴は痛みのない治療とアスリートに特化したスポーツ障害治療です。

Q:メンタルトリートメントとはなんですか?
A:今日では多くの人がストレスを感じて生活しています。ストレスが溜まりすぎると病気になることもよくあります。不眠症やイライラ、怒りなどを鍼灸や漢方薬で軽減し、試合前のスポーツ選手には肉体的かつ精神的に最高のパフォーマンスが出来るように体調を整えます。ストレスのない生活が健康の第一歩です。

Q:Japanese Healingの利点は何ですか?
A:もしあなたがスポーツ選手であれば一番大事なことは怪我をせず健康でいることでしょう。健康であってこそのスポーツです。パフォーマンスはあなたの知識、技術、やる気、そして練習によっていくらでも変わってきます。しかし、それとは別に予期せぬスポーツ障害や怪我は人、場所、時間を問わずに起こります。そのときあなたならどうしますか。優秀なスポーツ選手というのはそのようなトラブルを最小限に減らしかつ適当な対処の出来る人のことでしょう。言い換えればスポーツ選手はいつでも相談できる専門家を持ってしかるべきだと思います。当クリニックでは誠意をもってそのようなトラブルに対処および予防へのアドバイスをさせていただきます。